この度、Barすけさんに酒器をお取り扱い頂くことになりました。 Barすけさんは酒器が主役のバーで、全国から集められた切子や酒器でお酒を愉しめます 私の器も実際にご使用頂けます!!
なかなかに持ちづらい形状をしておりますが、ぜひご使用頂けましたら幸いです。
ずらりと並んだ酒器や大きなカウンター、
落ち着いた照明の灯りとゆったりとした空気感で思わず長居しちゃう雰囲気の店内も凄く素敵なんです。 とっっっても素敵な店主さんで、お話しする度に元気と癒しをチャージさせてもらってます !!
~店舗情報~
[住所] 鹿児島県鹿児島市山之口町7-16 柚木ビル2F
[営業時間] 21時〜2時 L.O.1時30分
[定休日] 日曜日
〜以下作品概要〜
作品名「たしかそこに」
ティラノサウルスの骨をモチーフにデフォルメして制作した酒器です。
技法は陶土を自由な形に成形できる手びねり技法で素材は信楽陶土。
一点づつ成形・彩色をしているので、微妙に表情が違う点も見どころです。どこか楽し気でお茶目な表情は、きっと骨という生を謳歌している証。
器の色は緑青をイメージし、釉薬というガラス質のコーティング剤を2種類掛け合わせて高温で2度焼成しています。
これによって表面はツルツルとした光沢と深みのある色彩に。また、焼き締まった底面はヤスリで丁寧に研磨し、サラサラと肌触りの良い質感になっております。
本作品のテーマは【日常】です。
日々私たちが生活していく中で関わっていく全てのものは、初めは有難しものの様に感じられますが次第に当たり前なものへと変貌していき、意識の外へと追いやってしまいます。そして、その関係性について改めて考える行為は極々稀な事で、いつも無くしてから初めてその事や物の大切さに気が付きます。私もその一人です。たまには無くなる前に気が付きたいものです。
モチーフに選んだ骨とは、たしかに生きていたという痕跡を感じさせる強い証です。それは骨という姿になったからこそ感じられるものであり、同時に生という「日常」が強く呼び起こされる印象を私は受けます。つまり骨とは、たしかにそこに存在した当たり前な「日常」を想起させるものの一つだということです。
この骨という存在を通して日常の「近すぎて気付かなかったもの」、「遠くで朧気だったもの」、意識の外にある存在について想いを馳せる時間を過ごせるきっかけになりたい。
そうすることで、無くしたものを思い出すかもしれない。自分と向き合えるかもしれない。何かそこにキラキラしたものがあるかもしれない。
そのような想いから本作品を制作しました。
器を介して皆様が持つ日常へのたしかそこにあった想いに触れられましたら幸いです。
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